◆ パーキンソン病
パーキンソン病の患者さんがいらっしゃいました。右手がグローブの様に腫れてしまい、蜂窩織炎ということで抗生物質が投与されていました。
しかし、何度も蜂窩織炎を再発するため、『排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)』を投与したところ、蜂窩織炎が収まったばかりか、パーキンソン病のon、off現象まで改善してしまったので、投薬した当方も驚きました。
◆ 不妊症
長年不妊症で苦労されていた患者さんですが、私が処方した『当帰芍薬散加附子(とうきしゃくやくさんかぶし)』の内服で懐妊されたこと、嬉しかったです。妊娠のサインの督脈(とくみゃく)がしっかりと感じ取れました。私の不妊症治療成功例21例目になります。
以前、同僚の鍼灸師の女性が不妊症で悩んで私の外来に来られたこともありました。漢方では安胎薬として女性に頻用される『当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)』を処方し、「焦らずに時期を待ちなさい」と伝えながら治療を続けたところ、9ヶ月後に妊娠がわかり、さらに無事出産され、大変感謝されたのでした。
◆ 小児喘息、喘息様気管支炎
自分の息子が喘息になり、3歳前後は絶えずゼーゼーしていた覚えがあります。親としてこれほど辛いものはないし、何とかしてあげたい....。そこで、『小青竜湯(しょうせいりゅうとう)』を用いたところ、徐々にゼーゼーとした呼吸が減ってきて、喘息を克服してしまいました。
その後も、時々、昔の我が子と同じ様な症状の子供が受診することがあり、親御さんの辛い気持ちが痛いほど伝わって来ます。
そんなとき、『小青竜湯(しょうせいりゅうとう)』『苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)』『五虎湯(ごことう)』などを用いることで改善する例を、かなり体験しています。治った時はこちらも嬉しくなります。
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